ヘナのデメリットとは?
ヘナは日本でお馴染みの染毛剤としてだけでなく、トリートメント剤や薬草としても利用できる非常に万能な植物です。ただしヘナは植物ですから、中にはヘナに対してアレルギー反応を起こす人もいます。
今回は、そうしたヘナの特徴について確認していきましょう。
目次
ヘナのアレルギー症状の例
例えば、過去にヘナのパウダーをボールに入れる瞬間舞い散った細かい粉で、くしゃみが止まらなくなってしまったという人がもいたようです。
しかしながら、ヘナ発祥の地であるインドやイスラム圏ではアレルギー反応を示す人はいません。
これは日本人とインド・イスラム圏の人々との免疫力や体質の違いにあります。だからこそ、ヘナを使用したことでくしゃみが出たり、目が痒くなったりする人が出てきてしまうのです。それでも、実際にアレルギーが出てしまう人は1万人に1人いるかいないかくらい確率です。
ですので、ヘナを使用したからといって高確率でアレルギーがでてしまうわけではありません。
ヘナの持つデトックス効果について
また、「ヘナはデトックスの植物」ともいわれています。
ヘナのデトックス効果の例としては、普段カラー剤やパーマ剤などの化学物質を頻繁に扱い手荒れが激しい美容師の方や抗生物質を使用しているアトピー性皮膚炎の患者さんがヘナを使用すると、肌荒れの症状が悪化するように見えることがあります。
しかし、それは決して肌荒れが悪化しているわけではなく、デトックス効果で悪い物質体外に出しているだけなのです。その証拠に、ヘナを数ヶ月使用していくとそれまでのかゆみが引き、皮膚も綺麗になっていきます。
私が知っているお話で次のようなものがあります。
その方はストレスで全身がアトピーになりリンパ液が止まらず、枕が髪にべったり付き、朝起きたら枕が離れない状態になってしまったそうです。その状況に驚愕し、「このままでは死んでしまうのではないか!?」と命の危機を感じたその方は、某有名病院の救急に駆けつけました。
診察の結果、入院措置は取らず、患部に包帯を巻いてリンパ液の外漏れを防ぐ処置にとどまったそうです。しかし、状況は悪化するばかりで、その後何日も続く鎮静しない痒さと戦うことになってしまいました。
そこでネットで情報収集をする中で偶然、「ヘナがアトピーの痒みを抑え、皮膚を修復する」という医学ニュースを見つけ、ヘナを全身に塗布するという処置を計6回ほど行った結果、幸い痒みも治り、皮膚も元通りになったのだとか。
またヘナを全身に塗布した後、次の日の朝の尿の色がドス黒い緑っぽい色の物だったそうです。これもまた、ヘナの持つデトックス効果が現れたということですね。
ヘナの匂いについて
ヘナには独特の匂いがあり、使用すると髪が牧草の匂いになるといわれています。しかし、AAAのヘナは、匂いが少なく、強いて言えば緑茶のような匂いがかすかにする程度です。また、品質により匂いも異なります。
ヘナを素手で触るのは厳禁?
ヘナは白髪染めができたり、ヘナタトゥーの染色が綺麗に出るという効果があります。ただしその性質上たんぱく質に絡みつくので、例えば素手でオレンジ色のヘナペーストを髪に付けると、手にオレンジ色のヘナペーストが付着し2日くらい色が落ちません。
以上がヘナの持つデメリットというべきものです。しかしながら、ヘナのデトックス効果を利用したい人にはかえってメリットになりますし、ヘナペーストで手を赤くしたくない人は手袋を使い、付着を防げばいいだけです。あえてデトックスをしたい人は素手で扱えば良いかもしれませんが。
まとめ
あえてヘナのデメリットをあげれば
・たまにヘナの植物アレルギーの人がいる
・品種によっては匂いが自然の牧草の匂いがする(ただし高品質のものは別)
・素手でペーストを扱うと手が赤くなる(手袋で防げる)
このようなデメリットがありますが、もちろん先述のような解決方法もあります。
アレルギーは予めパッチテストで判断がつきますし、匂いに関しては使用時に好きなアロマを足すことで回避できます。手袋をつければヘナペーストが付着する問題も起こりません。
ぜひあなたに合った方法でヘナを正しく使用し、へナもつ効能を享受していきましょう。
中西洋子
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