抜け毛と薄毛の原因とメカニズム
30代の方は、
1日に50本から100本の髪が
抜けると言われています。
つまり、1ヶ月で
1500本から3000本の
髪が抜けるということ。
では、
何故抜け毛が起きてしまうのでしょうか。
その理由を、
ミクロの世界から解明していきましょう。
1本の髪の毛というと、
皆さんは黒い1本の直線を想像すると思います。
あるいは、片方の毛の先端に丸くて
白いものがくっ付いているものを
想像するかもしれません。
これが、皆さんの目からみた髪の毛です。
白い部分は『毛球』と呼ばれるもので、
白いものが付いている毛は毛球ごと
抜けた毛ということになります。
しかし、実は髪の毛というのは、
皆さんが思っている以上に
体との密接なかかわりがあるのです。
そこで、まずは次の画像をご覧ください。
こちらの画像は、頭皮に付いた状態の
髪の毛をアップにして
イラスト化したものです。
このイラストを見ると、
髪の毛は皮膚の下に潜っている部分が
けっこうありますよね。
さらに、髪は毛細血管とも
つながっていることが分かると思います。
つまり、髪の毛というものは頭皮とも、
頭皮の下に張りめぐらされた毛細血管とも
密接なつながりがあるのです。
次の画像をご覧ください。
頭皮と髪の毛のつながり、
そして血管の存在も確認できると思います。
ちょっとだけ、
見るのに抵抗のある方もいるかもしれません。
画像のなかに、
ほんのりと赤い部分があります。
この赤い部分が、
皮膚の下に張りめぐっている
毛細血管なのです。
毛細血管から毛根に栄養が送られて、
皆さんの髪は健康な状態になります。
また、頭皮の水と脂が
ちょうどいいバランスに保たれることで、
髪の湿度がちょうどよく保たれています。
では、何故抜け毛が起こるのでしょうか。
それは、髪と頭皮の健康状態が
崩れてしまうからなのです。
変な話ではありますが、
1本の髪の毛の視点に立ってみましょう。
あなたは頭皮とつながりながら、
毛根という玄関をつうじて
毛細血管から栄養を送ってもらっています。
毛細血管は、
あなたに栄養を運んでくれる
栄養の運び手なのです。
「土台もしっかりしてるし、
栄養も届くし、とても平和だなあ」
そう思って何年も過ごしていたところ、
徐々に栄養が送られなくなってきます。
なんと、毛細血管が詰まってしまったのです。
しかも、土台である頭皮も徐々に荒れていき、
グラグラと揺れ始めてしまいます。
やがて、毛根=玄関が壊れてしまいました。
栄養不足になってしまったあなたは、
どんどんやつれて行ってしまいます。
「栄養がとどかない。
つらい。もうどこかへ飛んでいきたい」
そして、ふわりと。
土台も玄関も失ってしまったあなたは、
とうとう宙を舞って
どこかに飛んで行ってしまいました。
あなたはとうとう、
『抜け毛』になってしまったのです。
さて、頭皮から髪が抜けてしまう
流れがなんとなく分かったでしょうか。
根本の原因の多くは、
やはり栄養を送ってくる
毛細血管が詰まってしまうことです。
毛細血管が詰まるのは、
ストレスや乾燥(水が少ない)や
脂っぽさ(脂が多い)などが
大きな理由です。
これらを改善する方法は、
また別の記事で詳しくお話しします。
まとめ
・髪の毛と体は密接につながっている!
・毛根は玄関。
毛細血管は栄養の運び手である!
・ストレスや乾燥や脂っぽさで、
毛細血管が詰まって
栄養が届かなくなってしまう!
中西洋子
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