高品質ヘナの基礎知識とその見分け方と違いについて
目次
高品質のヘナは、インドでは薬草=魔法の植物です
ヘナはミソハギ科の植物で、アーユルヴェーダでは薬草として重宝されています。
古代から愛された植物のエピソード
エジプトのミイラを包む布は、ヘナで染色されています。
古代エジプトでも神聖な薬草だったことがわかります。
クレオパトラが、アントニウスに会う前に、遊覧船の帆をヘナの花の精油に浸して、その香りを楽しんだと言われています。
現代でもインドなどで、儀式の際のボディペイントに使われています。
世界各地でヘナがいかに重要な植物であるかを知れば、「染毛剤」だけにとどまらない魅力があることがわかります。
ヘナは品質で仕事が決まる(薬草のチカラ)
ヘナであれば何でも良い、というわけではありません。
過去、美容室を中心に「ヘナブーム」が起きましたが、その時に広まったヘナは、良質とは言えないものが多くありました。
ヘナは天然の染毛剤
ヘナの葉には、ローソニアという色素が含まれています。
この色素は、オレンジ〜赤系の色素で、酸性の溶液の中で毛髪の主成分であるケラチンに絡みつくことで、髪の毛がオレンジ〜赤に染まります。
したがって、極端にダメージを受けてケラチンが流失してしまった状態の、極度に傷んだ髪の毛は、ローソニアが絡みにくく、染まりにくいと言えます。
薬草の働きを期待してヘナケアを実践するときに、重要なのは、高品質のヘナを使うということです。
高品質のヘナは良い結果をもたらしてくれるのです。
合成染料(染毛剤)との違い
一般的に、市場に出回っているブラックへナやブラウンヘナは、半永久染毛剤の部類です。
半永久染毛剤は、髪の表面を覆っているキューティクルの隙間から、酸性染料を毛髪の内部に浸透させて、イオン結合によって髪を染めるものです。
イオン結合は、染毛のプラスイオンと酸性染料のマイナスイオンが結合することで髪の毛を染色します。
良質なヘナの見分け方
細かい粉末状でうぐいす色です。
極めが細かく、抹茶のような香りで、キツイ匂いはありません。
使用時にお湯で溶くと山芋のようにプルルンとしています。
古いヘナは酸化しているので、溶かすとすぐに茶色になります。
また、茎や砂などの残留物がないものを選んでください。
高品質のヘナとその他のヘナの違い
ヘナのランクは、
などできまります |
インドのソジャットでは、ベテランの現地のヘナ生産者が、経験と視認によってランクを決定しています。視認が有効な理由は言葉通り、「良いものは見ればわかる」からです。
また、生産、加工、保管など品質管理の手法が確立されていて、日本を輸出するまでの工程とその品質が安定しているので、日本ヘナ・シロダーラー研究会は、ソジャットの高品質のヘナを、良いヘナの基準と考えています。
中西洋子
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